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【たかいよしかずブログ/第2回】明治マーブルわんちゃんの誕生

たかいよしかず

 

 

さぁ、始まりました。第2回目は明治マーブルわんちゃんの誕生です。

 

公式には1996年誕生ということなので制作スタートは1995年9月末でした。

その頃、僕は東京にあったキャラクターライセンスシステムさんというところに作品ファイルと自費出版で作った「ネコダルマンファンタスティックワールド」という作品集を預けていました。今のようにインターネットのない時代そういうイラストレータさんのエージェントさんのような会社が東京には数社ありました。そこに明治製菓さん(今は明治)の担当の方が来られ、僕ともう1名の方に声がかかりました。

 

で、お題が今度新しくマーブルチョコの紫の代わりに水色になる。それにあわせて7色7匹のわんちゃんのキャラクターを作りたいとのことでした。何日か後プレゼンがあり、僕は「ネコダルマンファンタスティックワールド」の中に出していたワンタカという犬のキャラをベースに4タイプくらいの7匹のわんちゃんのラフを出しました。(資料が出て来たのですが色付きのものがなく・・・笑)

 

 

 

 

 

 

その時マーブルチョコのリニューアル最初のキャンペーンがぬいぐるみをプレゼントするというのが決まっていて試作を作ったところ僕のデザインのわんちゃんが可愛かったので決まりましたとお聞きしていました。めちゃくちゃ嬉かったです。テレビCMもあり、水色のホップくんが女子高生に「好きです!」と告白するも「犬に言われてもね〜〜〜」とあっさり振られるというものでした。その泣く姿がとてもキュートでそのキャンペーンの応募総数がそれまでの明治さんのキャンペーンの歴代2位というとてもすごいことだったとお聞きしていました。ちなみに第1位は「おれ、ゴリラ」だそうです。2016年には44年ぶりにそのキャンペーンが復刻されていました。

 

数年後書店で「商品のヒミツ」みたいなコミックが出ていてパラパラと中を見たところマーブルチョコが載っていました。喜び勇んで読むと明治の担当者曰く「最初のキャンペーンの為にぬいぐるみの試作を作ったところブサイクだったのでこれに決めました。」とありました。「え〜〜〜〜〜可愛かったので決めましたって言うてはったやん」と大ショックな僕。次のページをめくると「かわいいもの、綺麗なものは3日で飽きるけどブサイクなものは愛着が湧くのでは?ということでこの子に決まりました。」と ショックでしたが決まったことに変わりはありません。決まってよかったと思うことにしました。(笑)

 

 

ということで今回のポイントは「まずは1歩踏み出す(僕の場合はファイルを送ったということですね、自費出版のお話はまた後日)」「どんな状況であれ決まれば勝ち」この2点をお伝えしたいと思います。さて次回お待ちかねくろくまくん の登場です。