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【たかいよしかずブログ/第4回】この仕事は断るしかない?と思った「怪談レストラン」

たかいよしかず

1巻2巻が同時発売されましたという、怪談レストランシリーズ発売開始当時のチラシ 

 

 

 

第4回始まります。今回はいよいよ怪談レストランです。

情報が多いので今回は2回に分けてお送りしますね。

 

 

怪談レストランのスタートはマーブルわんちゃんと同じ1996年7月に1冊目の「幽霊屋敷レストラン」が発売されました。そして、この仕事もこのブログの2回目でお話した自費出版で作った「ネコダルマンファンタスティックワールド」の本を見たと言って連絡がありました。たまたま、その本がどういうルートかわからないのですが松谷先生が運営されていた文庫(私設図書館)に置かれてあり、それを小学生の男の子がクスクス笑いながら見ていたのを、のちの怪談レストランを担当するYさんがそれを見ていて、その子どもが本棚に返すのと同時に読んだそうです。

 

その時にYさんは何が面白いのかわかりませんでした。でも子供が見て、そんなに面白いなら、この人に頼もう!と思ってくれたそうです。

で、会社に電話がかかってきました。電話に出ると「童心社という東京の出版社ですが今度松谷みよ子さん責任編集の怪談の本を出したいと思っています。つきましては絵をお願いしたいのですが・・・」と言われました。

 

僕は即座に「すみません!僕、怖い絵は描けないんで」と断ろうとしました。するとYさんが「いえ、お話が怖いので絵は少し怖いような可愛いような絵がいいんです」と、しかも僕の自費出版の本を見ての依頼ということがわかり「やります、やります、やらせてください!」と返事をして数日後に原稿が届きました。

 

 

それを読む僕の眉間にどんどんシワが寄っていきます。なぜか?僕は怪談の本と聞いて勝手にお化けの絵を描けばいいと思っていました。

けれども原稿を読むと基本的には人間のドラマの中に、お化けらしきものがチョロチョロと出てくるだけ、ということは人間を描けなければこの仕事はできない。しかも年齢も赤ちゃんから学生・大人の人・高齢者の方まで男の人も女の人も。日本の人も外国の人も今の人も昔の人も、ありとあらゆる人間を描かなければムリ。

その頃、僕はイラストレーターを名乗って10年ちょっとが経っていましたが、もともと苦手だったのが人物。これはもうこの仕事は断るしかないのか?と思いました。

 

 

けれども、この仕事を断ると、もう今後こんな仕事は二度と来ないのではないかと思い、この期に及んで何日も人物を描く練習をしました。その甲斐あってか なかってか?なんとか自分なりには描けるようになった気がしたので、絵の方は一旦目処がつきました。

が、ここで更なる問題が!まず表紙に来るキャラクターを描かなければいけない。白いお化けというのはイメージできていたものの、その表情をどうするか?実は今のお化けギャルソンができるまでクリクリ(僕のお得意の)目のお化けも描きました。

表紙にしたデザインもあったはずで倉庫を探したのですが見つからず、出てきたのがこのイラストでした。それがこちら!(笑)

最初に思いついた丸い目のお化けギャルソン

 

 

 

 

次回は仕事にかかるまでにいかに自分をその気にさせたかというお話です。お楽しみに。

 

いつ描いたか忘れてしまった怪談レストランワールドのイラスト 何かで使われたという記憶もありません(笑)