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【たかいよしかずブログ/臨時増刊号】「まず自分が動かないと」

たかいよしかず

 

 

こんにちは 絵本作家でHAPPY CREATORのたかいよしかずです。

以前ブログでキャラクターの秘密なるものを全12回で連載していました。

そして今回不定期なるかもしれませんが、絵本の制作にまつわるあれこれを書いてみたいと思います。

僕のはじめての商業絵本(書店に並んだ本)は2004年10月ミキハウスさんから出版されたぬいぐるみ付き絵本こいぬのチャップ・こうさぎのミミ・こぞうのポーの3冊でした。

それまでミキハウスさんとは元うちの社員が描いていたブラウンベア・ファミリーと言うクマのキャラクターの絵本のディレクションを40冊ほど僕がやっていたと言うご縁から、絵本を作らせていただけることになりました。

はじめての絵本しかもぬいぐるみ付きということで、とてもうれしかったです。

その後もミキハウスさんとは現在に至るまでオリジナル絵本を40冊あまり作らせていただいています。

本当にありがたいことだと思います。

 

絵本を1冊出しても絵本作家ですが、やはりその後いかにコンスタントに平均点以上のものを出し続けられるか?

もちろん生涯1冊と言うのもありだと思うのですが、僕はできるだけたくさんの本を作りたいと思っています。

かわいいもの・仕掛けのあるもの・テーマのあるもの、そしていろいろな出版社の方とお仕事をしたいと思っています。

 

 

今は国土社さんから出していただいているようかいむらシリーズ。

これは2019年のスタート以来、既に15冊が出版されています。

元はと言えば2017年に恐竜の男の子のお話のラフを国土社さんに持ち込んだのですが、それはボツとなりましたが、今度国土社で妖怪の絵本を作ろうと思っているのですがいいかがでしょう?と言うご提案をいただきました。

2018年1月に最初の打ち合わせがあり、2019年4月より毎月刊行と言うのはどうでしょうか?毎月?月1冊?

普通絵本って1冊作るのに最低3ヶ月下手したら半年、1年かかるものがある中で毎月?

昔のメールをくったところ2018年の4月のメールに11月1巻目の校了。

次を2019年の1月、3月、5月、7月に校了して、2019年4月より毎月刊行予定とありました。

最初は1年間頑張ったけど3冊しか無理やったなーというのもアリかと思っていましたが、どうも1年で5冊と言うのは絶対なようなので、がんばるしかないと思いました。

結局5冊が出せて、2020年4冊と言われた時はもう全然余裕で大丈夫ですと言っていました。(笑)

2021年にはようかいむらの4冊以外に「バイバイばいきんさん」というシリーズ4冊も入り、結局その年は他の出版社の本も合わせて10冊ほど絵本を出しました。

 

僕としては、「ようかいむら」をぜひアニメ化にしたいと思い、国土社さんの親会社がBS11のテレビ局だったので速攻で企画書を作って売り込みました。

が、BS11さん配信はいっぱいやっているけど、制作をしているわけではないと言うことでなかなか話が進まない。

それならブラタモリ妖怪版はどうかと思い、タモリさんの代わりに「ようかいむら」のメインキャラクター1つ目小僧のじろきちと、猫又のたまにゃが全国の妖怪伝説のある場所をブラブラして、地元のおじいさんやおばあさんから話を聞く。

その間に5分でいいのでようかいむらのアニメを流すと言うのはどうでしょうか?と言う提案をしました。

 

けれども、それもなかなか進展がなかったのですが、BS11さんの中にYouTubeを配信している部署があり、そこの方からお声がかかりました。

子どもたちが歌を歌ってダンスを踊る、その背景にようかいむらの絵本のイラストをアニメにして動かすのはどうかと言うお話でした。

それが今3話分YouTubeで配信されています。

 

こういう仕事って、まず自分が動かないとダメ、待っているだけでは仕事は来ないと言う事ですね。